重要文化財「御本殿」大改修および「楼門」「回廊」等改修事業
御祭神・菅原道真公の御墓所の上に建つ重要文化財「御本殿」は、天正19年(1591)に筑前国主小早川隆景によって再建されました。重厚な唐破風をもつ檜皮葺きの大屋根、細部にまで施された漆塗り・金箔・彩色や華やかな装飾など、安土桃山時代の豪壮華麗な建築様式を今に伝える貴重な建物です。また道真公の御神霊が永久に鎮まる御本殿に繋がる回廊や楼門も檜皮葺きで覆われており、その格調の高さを物語っています。しかし自然素材でつくられた木造建築ゆえに、気候や自然の影響を受けやすく、各時代の人々の手による丁寧な修繕と維持を経て今日まで受け継がれてきました。
来る1125年式年大祭に向け、先人たちより預かった大切な御社殿を未来に継承すべく、124年ぶりとなる御本殿の大改修をはじめ、楼門・回廊の檜皮葺き替え工事を行います。