大樟

7大樟

1,500年以上にわたる
生命のバトン

誠心館前にそびえ立つのは、高さ28.5m幹周り11.7mの見上げるばかりの大樟です。樹齢1,500年を超え、道真公がいらっしゃった時代から現在までの永きに亘って太宰府天満宮を見守ってきました。

初夏の当宮は、樟若葉が芽吹き、新緑の美しい季節です。太宰府近郊が樟の自生林の北限とされ、境内には大小100本あまりの樟がそびえ立っています。国指定天然記念物を含む51本が、「天神の杜」として福岡県指定の天然記念物に登録されています。

俳人・荻原井泉水(おぎわらせいせんすい)は次のような句を残しています。

くすの木千年 さらに今年の若葉なり

これは、毎年初夏になると、古い葉を押し出すように新芽が生まれ出る樟に、1,500年に亘って生命がつながれてきた営みを見て、感嘆の気持ちを詠んだもの。ご参拝の皆様も、樟若葉の生命力を体感なさってください。