御神牛
頭を撫でると知恵を
授かるという信仰も
道真公と牛には、様々な深いご縁があります。道真公は承和12年(845)の乙丑(きのとうし)にお生まれになりました。また大宰府の地でお亡くなりになられた道真公の御遺骸を牽いていた牛が、あるところで伏して動かなくなり、その場所に門弟の味酒安行が御墓所を造営したことが、御本殿の創建につながりました。境内にご奉納されている11体の御神牛像のすべてが伏した牛、すなわち臥牛であるのは、これに由来しています。
延寿王院前の御神牛像は、昭和60年(1985)、彫刻家冨永朝堂(とみながちょうどう)の手によるもの。背中のなだらかな曲線は霊峰宝満山を模したものです。学業に秀でた道真公の御神徳により、御神牛像の頭をなでると知恵を授かるとされ、多くの方に親しまれています。