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天神さまと梅飛梅の物語
太宰府天満宮の御本殿向かって右手にあるのが御神木「飛梅」です。
菅原道真公は、京都から大宰府へいわれのない罪で左遷される折、自邸の梅の木に
「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と歌で別れを告げられました。
道真公を慕った梅の木は、一夜にして大宰府まで飛んできたと伝えられます。
以来、御神木として大切にされている飛梅は、極早咲きの「色玉垣」という品種です。
毎年境内の梅に先駆けて花を咲かせて春の訪れを告げます。
飛梅の梅の実を使ったお守りは、一生一代の「飛梅御守」としてたいへん貴重なものです。
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道真公が大切にされた梅
道真公は、御生涯を通じてこよなく梅を愛されました。
五歳ではじめて詠まれた歌にも、梅が登場します。
- 原文
- うつくしや 紅の色なる梅の花
あこが顔にも つけたくぞある - 意訳
- きれいな赤い色の梅の花を、
わたしの顔にもつけて飾りたいものだ
道真公の御命日にあたる
二月二十五日2月25日は、「梅花祭」を執り行います。
神職は冠に梅の花を挿し、花玉串をお供えします。
巫女は「飛梅の舞」を奏上して、
御神霊(おみたま)をお慰めします。
鮮やかな花に彩られた、特別なおまつりです。
唯一無二の梅花紋
境内のそこかしこで、目にする梅の紋。
梅の花の形を模した「梅花紋(うめはなもん)」です。
全国の天満宮でも同じく
梅の花をモチーフにした紋が使われていますが、
その多くが太鼓のばちと梅の花を組み合わせた
「梅鉢紋(うめばちもん)」で、
「梅花紋」が見られるのは
太宰府天満宮だけだと言われます。
これは、道真公の御墓所として、
唯一無二の聖地であるためです。
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皆様の梅
春を迎えると飛梅を皮切りに、神苑の梅が順々に花を咲かせます。
約200品種6,000本もあるため、その花ぶりや色も様々です。
実はこの梅は、すべてご奉納として植えられたもので、
いわば皆様の梅。
太宰府には、初老(数え41歳)の男性と還暦(数え61歳)の男女が、
厄除けに献梅する「梅上げ」という習わしがあります。
当宮には、この大切な梅を日々お世話する人々がいて、
彼らは「梅守(うめもり)」と呼ばれています。
初夏には、境内の梅が一斉に実をつけ、飛梅ちぎりの神事が行われます。
神職と巫女が飛梅の実を集め、天神さまにお供えします。
これを機に神苑中の梅ちぎりが始まります。
なにしろ6,000本ですから、
太宰府天満宮幼稚園の園児たちも手伝って、職員総出で取り組みます。
集められた梅は、丁寧に梅干しにしてご奉納した後、
11月1日から「天神さまの梅」として皆様に授与いたします。
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梅、いろいろ
太宰府名物といえば、梅ヶ枝餅。
参道を歩けば、そこかしこから香ばしい匂いが漂ってきます。
この梅ヶ枝餅も、配所にて衣食住に事欠く生活を送られている道真公を憐れみ、
近くの老婆(浄妙尼)が梅の先に餅をつけて差し入れたことに由来すると伝えられています。
このように天神さまと太宰府天満宮と梅の関わりは深く、まさにシンボルであると言えます。
福岡県と太宰府市のシンボルマークも、当宮の梅に因んで採られています。